小春日和

真冬の晴れた日 部屋の窓を開け放ち 澄んだ空気で満たす コーヒーを飲み タバコを吸い 桑原あいのピアノを聴きながら 家カフェを堪能する さっきは近所のパン屋の あんたっぷりのつぶあんパンをかじっていた ほとんどお金をかけずに いつものことだが 楽しみ…

石引パブリック

今 店主と話しながら カウンターでコーヒーを飲んでいる 整然と並んでいる グラスやカップ ジンなどの空きビンのそばに飾られたドライフラワー カウンターの両端には アート感あふれるカレンダーと 手作りのクッキーなどを入れた大きなビン なにより 本に囲…

永遠

永遠なんて そんなものないのだろうか 一瞬一瞬があって その繰り返しで その時々に 様々に変化して 私は永遠を信じている 普遍的なものを もちろん変化は避けられないし それを楽しんでさえいる しかし 私の心の底には 寄せては返す 海の波のような 変わる…

白い皿のような三日月

寒空の中 皿のように薄っぺらい 白い三日月が浮かんでいた 神さまは この白い皿のような三日月に 何を盛りつけるのだろう たぶん 塩だ たぶん ほんの少しだけ だって三日月は たてになって 空に浮かんでますから こぼれないように しんちょうに ひとつまみの…

君の歌を初めて聴いた あの街角を こないだ ふと通り 振り返った 誰もいない街角 猫ぐらいいてもいいじゃないか 独りに慣れた私は ただ佇む この近くのライブハウスで 君の歌声を生で初めて聴いた 思ったとおり 美しく やさしく 明るく暖かで 時に強くもあっ…

雪が舞う夜に 君の笑顔はなぜか冷たくみえた 子供の頃の話 憶えているかな? 心から笑っていた 二人で 凍てつく風が通り過ぎる こころの中を 星は輝き 月は満ち足りているのに このままどこへ行くんだろう 今はただ 温もりがほしい もうすぐ 花 薫る春 暖か…

真夏の昼下がり ジャズを聴く 完成度の高い音楽は 私を窮屈にさせる だからとゆう訳じゃないけれど 青木カレンを いつも どんな時も くり返し 聴いてしまう なぜか 私を落ち着かせてくれる 映画音楽をカバーしたもの ボサノバ ジャズ どれも 耳に心地いい 青…

君の音楽は 完全で完成度が高い なのに 君のピアノは窮屈さを感じない 自由なんだ まるで翼を持っているかのように 自由に空を飛んでいる 私も一緒にどこへでも飛んでいけそうだ いつも 私の前には分厚い壁が立ちはだかっている だけど翼があれば そんなのも…

雨上がりの朝 目覚めると 小鳥たちのさえずりが 美しく聴こえる 桜も散り 新緑の季節だ まだ外はあまり車が走っていないから 小鳥たちのさえずりが そのまま聴こえる 穏やかな一日の始まりだ かと思えば 小さな雨音が 小鳥たちはどこかへ行ってしまった 小さ…

あれから5年 テレビを見ていると 荒々しい津波の映像が...祖父母を津波で失った女性が 「助けられなくてごめんなさい」と... 涙ぐんでいたでも その女性が助かったことで 家族や友人などに勇気や希望を与えていると思う罪の意識を持ってしまうのは 女性にと…

la la la 君が微笑む 口ずさみながら 君の笑顔は こころに太陽を持っているよぉう そして力強い 君と一緒にいれたなら どんなに楽しいだろう きっと ほっと 安らげるだろう 君の存在は オレにとっての奇跡 ずっと ずっと ずっと この時間が 君が 続いてほし…

暗闇の中 私は怯えている 酷な現実にさらされ 過去の苦しみを思い知らされ 未来をみている 夢を描いている 無駄だと知りながら 何故かって? 生きてゆく為さ それしか術を知らない

男と女は、夕暮れにバスルームにいた。 灯りは消してあり薄暗かった。 男と女は愛し合った。 お互いを確かめ合うように。

女は、例の地下のバーで待ち惚けを喰らっていた。 男がバーに着くと不機嫌そうにマルガリータを飲んでいた。 「どうしてくれんのよ」 「なんでもするよ」 「跪いて足を舐めな」 男は仕方なく女のハイヒールを脱がせ、女の足を舐めた。 すると女は、男の頬を…

男と女は、浜辺に佇んでいた。 男は立ち上がり、叫んだ。 「聞け!魂の叫びを!」 女は何も言わず、ただ波の音だけが漂っていた。

男は、中古レコード店にいた。バイト仲間が、 「ジャズはいいぞ」 と言っていたので聴いてみようと思い立った。 ちょうど、チャーリー・パーカーの『ナウ・ザ・タイム』があったので、買った。 帰りのバスの中、前に座っていた女の子が男に向って微笑んでい…

男と女は、男のアパートで朝食をとっていた。 男は新聞を片手に、おもむろに立ち上がり 「天の声だ。有難く頂戴しな」 と、新聞を女に投げた。 女は苦笑いしていた。

男は取調室にいた。 刑事が言った。 「お前は世の中のことがわかってない」 「俺たちが黒と言えば黒なんだ」 男が言った。 「ああ、真っ黒だ」 刑事は、男の開き直った態度を見て 「どうなっても知らないぞ」 と言い、手錠をはずした。 男は振り向くことなく…

君はいつも力強く微笑んでいる まぶしいほどの瞳で 私は圧倒され とまどい そのあとに安らぎを感じる 君がいるとゆうことに 君が微笑んでいるとゆうことに きらきら輝いている君の瞳に まるで夢見るように吸い込まれる いつの間にか 子供の頃 遊び疲れて知ら…

君はいつも力強く微笑んでいる まぶしいほどの瞳で 私は圧倒され とまどい そのあとに安らぎを感じる 君がいるとゆうことに 君が微笑んでいるとゆうことに きらきら輝いている君の瞳に まるで夢見るように吸い込まれる いつの間にか 子供の頃 遊び疲れて知ら…

君はいつも力強く微笑んでいる まぶしいほどの瞳で 私は圧倒され とまどい そのあとに安らぎを感じる 君がいるとゆうことに 君が微笑んでいるとゆうことに きらきら輝いている君の瞳に まるで夢見るように吸い込まれる いつの間にか 子供の頃 遊び疲れて知ら…

ある夜、烏が飛び去った。

ある日、男は部屋でシャワーを浴びていた。 すると突然、嗚咽に襲われた。 (このまま一生を終えるのか) 男は思った。

「お願い、ガス欠なのよ」 数日後、男がガソリンスタンドで後片付けをしていると、女がやってきた。 男は仕方なくガソリンを入れた。 「めんどくさいから金はいいよ」 そう言って後片付けにかかった。仕事を終えガソリンスタンドのドアに鍵をかけ、男が帰ろ…

夏の夕暮れ 打ち水をかねて 庭の花に水をやる しばしの涼だ 色とりどりの花が咲いている 目に鮮やかだ 中でもゆりの花が好きだ 猛暑の中 凛と咲いている 夕暮れとはいえ まだまだ暑い 熱帯夜が続いている その中で 白いゆりの花は 心に涼をくれる

夜も更けた頃、昼は賑やかだが、今は静まり返っている街中を、 男は歩いていた。 歩いていた。 歩いていた。 たまに通り過ぎる車のヘッドライトが、男を照らしていた。男はおもむろに立ち止まり、アスファルトに紛れているマンホールのふたを持っているバー…

青木カレンのliveに酔いしれ 魅了され 聴き惚れて 夜 遅く 家路につく 夜空に 星はひとつも光っていない でも こころに星が輝いている こんな気分 初めてだ 自分のこころに 星は輝いている シュビドゥビ シュビドゥビ

3月11日 あの日 津波に流された人たちは 冷たかったでしょう 息苦しかったでしょう 地震で建物に潰された人たちは 痛かったでしょう 苦しかったでしょう 天災だから仕方がない そう言うかもしれませんが もっとやりたいことがいっぱいあったでしょう どう…

みぞれ降る 来るはずもない メール待つ

冬の夜 空を見上げると 雲に隠れておぼろげに三日月が しばらくすると 雲の隙間から輝く三日月 雲は勢いよく流れてゆく まるで 雪の上に三日月が浮かんでいるよう 三日月の灯りはまぶしいくらいだ しばらくすると また雲に隠れていた そして 夜中 空を見上げ…