2006-01-01から1年間の記事一覧

春を間近にひかえ うららかな陽気が朝を包む さわやかに風は流れ 樹々がささやく 小鳥たちはさえずり 窓からの穏やかな日差しが 春のにおいを漂わせる 部屋に流れる BOSSA NOVA に合わせ 首を揺らしてみる 春物のシャツを引っ張り出して 散歩にでも…

秋の夜長に 兼六園へと足を運ぶ ライトアップされいつもと違う姿をあらわす 道端の燈篭が足元をやんわりと灯し 虚ろにしか見えない地面を歩くと なにか雲の上を歩いてるかのような気になる いくつもの橋を渡り 川のせせらぎだけが聞こえてきたり すでに紅く…

この街を捨てて この街から逃れて 都会へ行った 自由を求めて しがらみを絶った ボロアパートで食うや食わずで なけなしの金をはたいて 六本木の居酒屋で 明け方まで友と語り合った 毎日が刺激的だったが それにも飽きてしまった ニューヨークやロンドンや …

静かな夜空に 輝くたったひとつの星を見上げ 心から白い息をしてみる もう クリスマスは近づいているのに また 今年も一人きり 星は誰にも輝いてくれて 恋もそれなりにあるのに 儚い想いだけが いつも残っている たったひとつ輝く星みたいに 君は微笑んでく…

*[君の瞳に] 君の笑顔がオレにとって なによりの救いだった 茶目っ気たっぷりの大きな瞳が ときに見せる真剣な目も顔つきも 思わず みとれて吸い込まれ どうすることも出来なかった きつねにつままれたのか 天使が舞い降りたのか とにかく オレは茫然とし 途…

満開の桜の木の下の橋を渡る ときおり散る花びらが風に吹かれ水に浮かぶ 風はまだ頬に冷たいが 優雅に咲き誇る桜は 春の訪れをもう告げている 春だ 日差しも乾いた砂利の音も川のせせらぎも たまにぽつりと立っている桜も ささやかで趣深い 和服姿で傘を差し…

桜が舞い散り 小川を揺れながら流れる 春の日差しがきらきらと 雪のように舞う桜 さらさらと流れる水の音 春が来た 待ちに待った春が 気持ちよく春風と花びらに吹かれ 歩いてゆく その先に何があるのだろうか なあに平凡な毎日しか待っていない でも歩いてゆ…

誰もいない深夜 寒空の中 小さな円い木の露天風呂につかり あたりの椿を眺め 草木を眺め 空を見上げると月 湯煙が漂い さながら幻想の世界にひたる かすかな雲が月と星をかすめ 湯煙が現実をぼかす ゆったりと温めの湯に寝そべって ただただこの幻想にひたる…

穏やかな陽気につつまれ ほんわりとこころが穏やかになる 日差しをいっぱいに浴びて 肌寒かった近頃までの風を忘れかける ふと目に留まったつくしが愛らしい まるでこれからランドセルを背負う子供を見ている 道端を通りかかる白い犬は 尻尾をふってじゃれて…

静まり返った街に 過ぎ去ったクリスマスを惜しむように 雪が舞う 風に揺られ ちらちらと 足跡を残しながら 傘をささず歩きゆく イルミネーションはもうなくなって 寂しさを感じさせる そう 過去は足跡のように 未来はきらめく雪のように いずれ足跡には雪が…

雪が舞う夜に 君の笑顔は冷たく見えた 子供の頃の話 憶えている? こころから笑っていた ふたりで 凍てつく風が通り過ぎる こころの中を 星は輝き 月は満ち足りているのに このままどこへ行くんだろう 気ままに 気まぐれに 行き先もわからぬまま 今はただ 温…