2012-01-01から1年間の記事一覧

ある日、男は部屋でシャワーを浴びていた。 すると突然、嗚咽に襲われた。 (このまま一生を終えるのか) 男は思った。

「お願い、ガス欠なのよ」 数日後、男がガソリンスタンドで後片付けをしていると、女がやってきた。 男は仕方なくガソリンを入れた。 「めんどくさいから金はいいよ」 そう言って後片付けにかかった。仕事を終えガソリンスタンドのドアに鍵をかけ、男が帰ろ…

夏の夕暮れ 打ち水をかねて 庭の花に水をやる しばしの涼だ 色とりどりの花が咲いている 目に鮮やかだ 中でもゆりの花が好きだ 猛暑の中 凛と咲いている 夕暮れとはいえ まだまだ暑い 熱帯夜が続いている その中で 白いゆりの花は 心に涼をくれる

夜も更けた頃、昼は賑やかだが、今は静まり返っている街中を、 男は歩いていた。 歩いていた。 歩いていた。 たまに通り過ぎる車のヘッドライトが、男を照らしていた。男はおもむろに立ち止まり、アスファルトに紛れているマンホールのふたを持っているバー…

青木カレンのliveに酔いしれ 魅了され 聴き惚れて 夜 遅く 家路につく 夜空に 星はひとつも光っていない でも こころに星が輝いている こんな気分 初めてだ 自分のこころに 星は輝いている シュビドゥビ シュビドゥビ

3月11日 あの日 津波に流された人たちは 冷たかったでしょう 息苦しかったでしょう 地震で建物に潰された人たちは 痛かったでしょう 苦しかったでしょう 天災だから仕方がない そう言うかもしれませんが もっとやりたいことがいっぱいあったでしょう どう…

みぞれ降る 来るはずもない メール待つ

冬の夜 空を見上げると 雲に隠れておぼろげに三日月が しばらくすると 雲の隙間から輝く三日月 雲は勢いよく流れてゆく まるで 雪の上に三日月が浮かんでいるよう 三日月の灯りはまぶしいくらいだ しばらくすると また雲に隠れていた そして 夜中 空を見上げ…