2010-01-01から1年間の記事一覧

みぞれ混じりの雨が降る ここは金沢 人々が足早に家へと向う 今年一番の寒さに こころが凍えて こんな夜は ふたり抱き合いたい 凍えた体と心 ふたりで溶かそう みぞれ混じりの雨が降る ここは金沢 独りきりアパートに帰ると寒い エアコンをつけても寒い ここ…

真夜中にカーテンを開け 夜空を見上げた たったひとつ 半月が光っていた 星はひとつも見当たらない 街の灯りが絨毯のように広がっている その上で 半月は力強く夜空に光っている 眠れぬ夜に 半月は 私を癒し 力を与えてくれる 星ひとつない夜空の半月 恐らく…

雨の日の夕方 白銀に光る雲 雲の合間から輝く太陽 どんよりとしていた一日の終わりに 光が一面を照らす 白銀の世界 何かが終わり 何かが始まろうとしている 私は今 何もできずにいる ただ 書く事のみ それが 私の生命の軌跡 いつの日か 私の人生に光が差すこ…

いつも 一人で空を眺める 青空や雲や太陽や月 夜空には数え切れない星 この地球に生まれて 君と出会った 数え切れない星があるのに 数え切れない人々がいるのに 君と出会った奇跡 もし君と一緒に空を見上げる事が出来たら どんなに幸せだろう 何を話し 何を…

桜がほころび始め 道の両端から アーチを織り成す 今年の冬が厳しかっただけに 春の陽気はすこぶるうれしい 身体が少しずつほぐれてゆく 心が少しずつほぐれてゆく 散歩にはもってこいの天気 公園に着いて芝生で寝ころぶ 身体を心を自然にまかせる 思いきり…

病床の窓から見える桜かな 広坂の桜舞い散る雨模様 たんぽぽと同じ日差しを我も浴び 身に付きしたんぽぽの羽根そっと吹く 緑葉ににまぶしく光る露流る 新緑の門をくぐりて手を合わす 五月晴れ園児の声や水しぶき

俳句

広坂の桜舞い散る雨模様 たんぽぽと同じ日差しを我も浴び 病床の窓から見える桜かな 身に付きしタンポポの羽根そっと吹く

4/1の三日月はまるでゆりかごのように その下にひとつの星が輝いている まるで 月からこぼれ落ちた 種子のように 「種をまく人」の躍動感とは違って 静かだ やがて だんだん西へと落ちてゆく 明け方には もう月が見えなくなっていた その代わりに様々な星…