君の歌を初めて聴いた
あの街角を
こないだ ふと通り
振り返った
誰もいない街角


猫ぐらいいてもいいじゃないか


独りに慣れた私は
ただ佇む


この近くのライブハウスで
君の歌声を生で初めて聴いた
思ったとおり 美しく やさしく 明るく暖かで
時に強くもあった


ライブの合間に 少しだけ話せたけれど
君はもう憶えてないだろう


帰り道
私は 軽い足取りで歩いた
気分よく ライブの感触を確かめながら


君に逢えてよかった