2006-08-30 ■ 自然に帰るひととき 誰もいない深夜 寒空の中 小さな円い木の露天風呂につかり あたりの椿を眺め 草木を眺め 空を見上げると月 湯煙が漂い さながら幻想の世界にひたる かすかな雲が月と星をかすめ 湯煙が現実をぼかす ゆったりと温めの湯に寝そべって ただただこの幻想にひたる 何も考えず ただそれを受け入れ この宇宙の中のものとなる 湯の中できらきらと漂う月