春が立ち
だんだんと暖かくなってきた
このごろ


散歩に出てみる
まだ風は肌に冷たく
顔をとおりすぎる


ところどころに 雪が残り
スニーカーで感触を確かめる


ザク ザクと
シャキ シャキと


幼き頃の道草を思い出す
ひとり 笑みを浮かべ
ふと 我にかえり
恥ずかしくなる


家に帰り
お気に入りの音楽を流し
暖かいマグカップを手で包む


春を肌で感じて