うららかに流れる風が
春を告げる
通りを歩く人々も
薄手のシャツをなびかせ
軽やかな足取りでリズムを刻む


心新たに生まれる希望が
風に漂う


自分には相変わらず
ありきたりの春だが
それでもうれしい


忘れてしまっていた
初々しさを
蒼き春を
ふと思い出す


これからまた歩き始めよう
あの頃には戻れないが


今の自分もまんざらではない