山田詠美をひとしきり読んで
煙草を吸って 窓を開け
空を眺めると
欠けている月
自分を投影している
読んだのは待ちぶせ
しがないホステスの話
もし 自分を映し出してくれる
鏡があるのなら
どのようになるのか怖い


人の心は誰でも欠けているんだろうか
オレの悩みは贅沢か
ある画家の自画像を思い出す
いつの間にか 雲に覆われてしまった月