眠れぬ夜に デスクに飾ってあるチャーリー・パーカーのLPを ふと眺めてみる
酒と麻薬に溺れながらも バードとして音を奏で続け 人々を陶酔させた男が
誇らしげにサックスを吹いている

写真立てには 永遠と一日のパンフレットがはみ出しながら差し込んである
老人の人生 悲哀 詩情
生きてゆく 死んでゆく ただそれだけ

自分はいろんな人生に憧れて
何かをを探し求めて 何ができるのだろう
今まで疾走してきた 確信できるものを求めて
それ以外のものは全部捨てて
たどり着いたのは 書くこと 書き続けること
みつけたんじゃない それしかなかった
そして死ぬまで書き続け
誰の目に留まることが無くても 静かに眠りにつければいい